整骨院の空間デザインと基本のレイアウトについて
整骨院を開業するなら、どんなことに配慮して空間づくりをすればいいのでしょうか。いろんな雰囲気の整骨院がありますが「また来たい」「気軽に相談しやすい」と、来院した人に思ってもらえる空間作りを心がけたいですよね。今回は、整骨院のデザインを考えるときに大切にしたいポイントと知っておくべき法律について解説します。
患者目線のデザインにしよう
整骨院をデザインするときに大切にしたいポイントは、居心地のよさと清潔感。これから来院する人に「落ち着ける」「居心地がいい」と感じてもらえる空間作りが大切です。整骨院を訪れる多くの人が、体に何かしらの不具合を感じています。それだけでも「居心地のいい状態」ではないはず。
初めて訪れる整骨院であれば尚更「雰囲気はどうだろう」「どんな人が施術をしてくれるのか」など、多少なりとも緊張するものです。整骨院には、その緊張を和らげてくれるような、リラックスできる空間デザインが求められます。間違えても総合病院のような堅い雰囲気にはならないように、注意しなければなりません。
どんなレイアウトにしたらよいか考えよう
整骨院のレイアウトを考えるときに重要な3つのポイントを紹介します。
ターゲットを明確にする
「年配の人が安心して利用できる」「女性がリラックスできる」「仕事帰りの男性に来て欲しい」など、まずは整骨院に来て欲しい人(ターゲット)を明確にしましょう。ターゲットが明確になると、整骨院のデザインやイメージが決まりやすくなります。
緊張感を和らげる空間作りを考える
間取りや照明、配色から、整骨院に来院した人がリラックスできる空間をイメージします。威圧感や圧迫感といったネガティブなイメージにならないように気をつけましょう。整骨院の施術は、どうしても施術者と患者が二人きりになります。かなり近距離で施術を行うため、空間から威圧感や圧迫感を感じると、患者はさらに不安に。緊張を和らげるためにも閉塞感を感じにくい間取りと適度に明るい照明、優しい配色を心がけましょう。
色の心理効果を取り入れる
色の心理効果を取り入れると、居心地のいい空間が作りやすくなります。来院した人に「また来たい」と思ってもらえるような、空間を“色”で演出しましょう。整骨院の空間デザインを考えるときに、積極的に取り入れたい色は、白、緑、薄い青です。緑や薄い青は空や海、水、自然といったイメージにつながりやすく、気持ちを落ち着かせてくれます。清潔感や信頼感といったよい印象を与えてくれる色でもあるので、効果的に取り入れるといいでしょう。
整骨院の内装に関する法律も把握しておこう
日本には「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」という法律があります。あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師の資質向上と、医療や公衆衛生の普及向上を目的とした法律です。自治体によっては、この法律をもとにした「構造設備基準」という明確な基準を設けている場合もあります。構造設備基準とは、構造設備に関する基準について定めたものですが、各都道府県や保健所によっても異なるため注意が必要です。事前に管轄の市町村役場や保健所ホームページなどで確認しましょう。
まとめ
整骨院の空間デザインを考えるときは、来院する“患者目線”を忘れないようにしましょう。来た人が安心、リラックスして施術を受けられる空間作りが何より大切です。し、初めての整骨院開業で何から始めたらいいか、どのように進めたらいいか分からないのであれば、空間デザインのプロに相談してみましょう。店舗デザインを専門に手がけている業者や整骨院開業支援を行っている業者もあります。実績と経験を持ち合わせたプロであれば、あなたの不安も解決してくれるはずです。
