空間コンテンポラリーデザインとは？洗練されたデザインの魅力を解説！
空間コンテンポラリーデザインとはどのようなデザインでしょうか。表現形態やテクニックに制限がない自由なダンスを意味する「コンテンポラリーダンス」や、最先端の前衛的アートを意味する「コンテンポラリーアート」を考えると、理解がスムーズかもしれません。今回は空間コンテンポラリーデザインの洗練されたデザインの魅力を解説します。
コンテンポラリーとはどういう意味？
「空間コンテンポラリーデザイン」が何かを知るには、まず「コンテンポラリー」の意味を知っておくとよいでしょう。コンテンポラリー（Contemporary）は「現代の」や「現代的な」「今風な」「今日的な」といった、現在をとりまく状況を指し示す形容詞です。
反対語はトラディショナル（traditional：伝統的な）やクラシカル（classical：古典的な）、パーマネント（permanent：永久の）などが該当します。反対語はいずれも「昔ながら」や「不変」のような、長く続く状況を意味するのに対して、コンテンポラリーはうつろいやすい、一時的な状況を意味しています。「現代」や「今日」という時代の最先端の流行が、常に変動しやすい性質をもっているからです。
つまり「コンテンポラリー」という言葉は、時代の流行を取り入れている、新しくフレッシュなものを意味しています。
さて、それではコンテンポラリーに「空間」と「デザイン」がくっつくと、どうでしょう。空間デザインは、建物・室内設計やインテリアコーディネートといった空間の輪郭から、家具や照明、樹木といった空間を彩るオブジェクトに至るまで、あらかじめ決定したコンセプトに沿って、素材・色彩・配置などをトータルに演出することを意味します。
そこに「コンテンポラリー」が加わることで「その時代の特色や技術を活かして、人々の興味関心を上手に取り入れて空間デザインすること」という意味合いになります。
空間コンテンポラリーデザインの魅力
空間コンテンポラリーデザインの魅力は、なんといっても洗練された斬新なデザインです。コンテンポラリーという言葉には「今日的な」「現代的な」という意味があることは既にご紹介した通りですが、現代というのは何も「新しさ」だけで構成されているわけではありません。昔から受け継がれてきた古典的な技術や表現方法ももちろん含まれています。
つまり、空間をデザインするために必要なインテリア・手法・設計技術を、良さが既に実証されている伝統的なものと、フレッシュで刺激的なものから、幅広く選び取り組み合わせることでこれまでにない「新しいもの」を生み出せます。たとえば、息抜きが目的のリゾート地のホテルであれば、その土地の伝統的な文化のエッセンスや自然を取り込みながら、ベッドや水廻りなどに最新技術を導入する空間づくりをすることで、安らぎながら居心地の良い空間を作り出せます。
同様にラグジュアリーな空間・レトロアートな空間・木のぬくもりが感じられる空間など、テーマにしっかり寄り添い、ごちゃごちゃとしたムダを排除した、豊かで洗練した空間をコーディネートすることも可能です。空間づくりのノウハウ・知見や、実際に空間を構成するオブジェクトといったエッセンスを、コンセプトの実現にもっとも適したものになるよう、素材や色味にこだわってデザインできる、それが空間コンテンポラリーデザインの魅力です。
空間コンテンポラリーデザインコースで学べる内容
専門学校の空間コンテンポラリーデザインコースでは、空間デザインに関するスキルを網羅的にカバーした、実践的な知識を学べます。たとえば、建築・住宅・設計・設備・デザイン・色彩・照明・環境・マーケティング・法規などが挙げられます。
建築やデザイン業界で使われるCADソフトウェアを使って、企画設計・基本設計といった空間の設計力、設備の配置・色彩・照明といった演出力、電気・防災・衛生・空調管理などを効率化することによる利便性・快適性の向上方法なども学べます。
まとめ
空間コンテンポラリーデザインとは「その時代の特色や技術を活かして、人々の興味関心を上手に取り入れた空間デザイン」です。空間デザインするために重要な、設計方法や建築技術、インテリア、照明などのエッセンスを、伝統的なもの、流行的なものといった幅広い選択肢から選び出し、組み合わせることで、これまでにない「斬新で洗練されたデザイン」を生み出せます。構成設備の色味や素材を厳選することによって、より快適で居心地の良い空間を目指せることも魅力です。
