空間デザイナーになるのに建築士の資格は必要?
「空間デザイナーになりたい」「空間デザイナーに転職したい!」と考えたとき、気になるポイントのひとつに「資格の必要性」が挙げられます。医師や弁護士のように多くの勉強が必要な職業は転職や新規参入は難しいイメージがあります。今回は空間デザイナーになるために建築士の資格が必要か解説します。ぜひ参考にしてください。
空間デザイナーになるのに建築士の資格は必要なのか
空間デザイナーとは商業施設や展示会などの内装や照明を担当し、空間を「デザイン」する職業です。ここでは空間デザイナーになるために資格は必要なのか解説します。
空間デザイナーになるための資格は無い
結論から言うと、空間デザイナーになるのに必要な資格はありません。空間デザイナーになるには資格を取るよりもデザインを担当する会社に就職することが近道となるでしょう。しかし、空間デザイナーになるために有利となる資格はいくつかあります。
必要な知識やスキルは?
空間デザイナーに求められるスキルは、デザインスキルだけではありません。ここでは仕事の特徴から空間デザイナーに求められる能力やスキルについて解説します。
仕事の特徴から分かる能力やスキルとは?
空間デザイナーという職業は資格が無く、決まった業務が無いため「空間デザイナーです」と名乗った瞬間から空間デザイナーとして働くことが可能です。
そのため空間デザイナーになりたての頃は、空間デザインだけでなく、ブースの設営や商業施設の間取の設計、展示会の準備・片付けなど幅広い業務を担当することになるでしょう。そのため、空間デザイン能力だけでなく、コミュニケーションスキルや、体力が必要になります。
また、空間デザイナーは仕事を獲得するために、コンペなどの審査に自分のデザインを提出する機会が多くあります。自分の力作が選ばれなかったときは落ち込むこともありますが、それでも自分を信じて仕事をするメンタルの強さも必要です。
どんな資格を取っていれば将来有利なのか
空間デザイナーになるために必要な資格はありませんが、持っておくことで仕事に有利にはたらく資格はいくつかあります。ここでは、長期的に見たときに持っておくと有利な資格をご紹介します。
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーター資格はインテリア関係の仕事に就くならぜひ取得しておきたい資格です。インテリアコーディネーター資格は一次試験・二次試験の2つの試験があり合格率は全体の22%程度と言われています。インテリアコーディネーター資格はインテリアの内容だけでなく壁、天井の材質や、水回りと給排水設備の問題も出題されます。建築の知識も必要であるため、空間デザイナーには効率の良い資格となっています。
カラーコーディネーター
空間をデザインする際に重要視されるのがやはり「色使い」です。そのため色彩感覚を証明するための資格を持っておくと便利です。その中でも色に特化した資格がカラーコーディネーターという資格です。
建築士
建築学科の大学に通っていた方であれば、問題ありませんが、一般的に建築士の受験資格は建築・土木に関する科目を履修していることが前提であるため何の知識もない方が建築士の資格を取るのは少々厳しいです。しかし建築士の資格を持っていると空間デザイナーの中でもキャリアアップが見込める重要な資格ですから、取得できるのであれば真っ先に取りたい資格といえます。
まとめ
今回は、空間デザイナーになるために資格は必要ないことをお伝えするとともに、とはいえ有利になる資格や求められる能力、スキルがあることを解説しました。キャリアアップのことを考えると、インテリアコーディネーターや建築士などの資格を取っておくのはおすすめです。また、転職を考えている方は転職の準備と資格取得の両立が大変になりますが、ぜひ資格の勉強を頑張ってみてください。
