空間デザインを学ぶなら美術大学と専門学校のどちらがよいのか
デザインの仕事は、インテリアや建築など、さまざまな種類があります。中でも、場所にとらわれず、その空間のデザインをするのが「空間デザイン」です。そんな空間デザインを学びたいという方も多いでしょう。そこで、本記事では空間デザインを学ぶなら美術大学と専門学校のどちらがいいのか解説していきます。
デザイン系の知識は必須！
空間デザイナーになるため、必ず身につけたほうがいいのがデザイン系の知識です。そんなデザイン系の知識は、どこで学べるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
建築系大学や美術大学
建築系大学や美術大学には、建築学科や、インテリア・空間デザインコース、環境デザイン学科など、デザインに関するさまざまな学部や学科、コースがあります。空間デザインに関する知識はもちろん、デザインの基礎や、美術知識を得られます。
グラフィック・インテリア・デザイン系専門学校
グラフィックやインテリア、デザイン系の専門学校は、空間デザイン学科や空間デザイナーコースなど、空間デザインに特化した学科やコースが用意されている学校が多いです。そのため、短期間で空間デザインに関する知識と技術を得られます。
建築系大学や美術大学に行くメリットとは
空間デザインを学ぶには、大学と専門学校の２つの選択肢があります。では実際、どちらに通うほうがいいのでしょうか？
ここからは、大学と専門学校、それぞれに通うメリットをご紹介します。まずは、建築系大学や美術大学に通うメリットです。
一級建築士が目指せる
一級建築士を目指しやすいのは、専門学校よりも大学です。空間デザインでも、大規模な施設の設計や大きなプロジェクトに携わりたいという方は、一級建築士をとることをおすすめします。そんな一級建築士は、決して簡単な試験ではありません。そのため、専門学校ではなく、大学で幅広い知識を得ながら一級建築士を目指したほうがいいでしょう。
幅広い知識と教養を得られる
建築系大学や美術大学で学ぶことは、建築や美術に関することだけではありません。多くの大学では、１～２年で教養を学び、３年生以降で建築や美術に関することを学びます。そのため、建築系大学や美術大学に行けば、空間デザインのこと以外にも、社会人としての教養や幅広い知識を身につけられるのです。
社会人には専門学校がおすすめ！
では、デザイン系の専門学校に通うとどのようなメリットがあるのでしょうか？
卒業後すぐに二級建築士の受験が可能
多くのデザイン系専門学校は２年制です。そして卒業後、すぐに二級建築士の受験ができます。二級建築士は、戸建て住宅の設計を専門とし、そこに住む人の暮らしを考えたデザインを提案する仕事です。一級建築士よりも設計可能な建物は限られるものの、住宅をメインに設計したい方には十分な資格と言えるでしょう。空間デザインでも、住宅のデザインに携わりたい方は、専門学校を卒業して二級建築士を目指すことをおすすめします。
就職後は即戦力になる
専門学校は大学と違って、その道に特化した知識と技術を短期間で学びます。そのため、専門学校卒業後、すぐに即戦力として働ける人が多いのです。また、専門学校の講師は建築やデザイン業界に精通している人も多いため、業界との繋がりもできるでしょう。空間デザイナーとしてすぐに活躍できるようになりたいという方は、即戦力が身につく専門学校がおすすめです。
社会人なら専門学校に行くべし！
現在すでに社会人として働いていて、これから空間デザインについて学びたいという方には、専門学校に通うことをおすすめします。というのも、大学に４年間働きながら通うというのは、現実的ではありません。専門学校でも、仕事と学業を両立するというのは大変です。
しかし、専門学校なら短期間でデザインの勉強ができることや、夜間部が設置されているところもあることから、社会人の方には専門学校に通うことをおすすめします。
まとめ
大学も専門学校も、どちらもメリットがあります。今まだ学生の方で、これから進路や将来のことを考える方は、一級建築士をとりたいか、同時に一般教養を身につけたいかどうかを考え、大学と専門学校どちらに通うのかを選ぶといいでしょう。一方、なるべく早くデザインの知識と技術を身につけたい方や、仕事をしながらデザインについて学びたいという方は、専門学校に通うのがおすすめです。あなたに合った進路を選んで、素敵な空間デザイナーを目指してください。
