空間デザイナーの仕事は、一つのプロジェクトを成功させるために、チームを組んで仲間と協力して作業を進めていくことが多いです。空間デザイナーと聞くと、華々しい仕事のようなイメージがありますが、その陰には過酷な作業も待っています。そこで今回は、空間デザイナーの仕事でつらいと感じるポイントや、やりがいを紹介します。
空間デザイナーの主な業務内容
空間デザイナーと聞いてどのような仕事をするのかわからない人は多いでしょう。ここでは、空間デザイナーの主な業務内容を紹介します。
空間デザイナーの業務とは
空間デザイナーは、屋内でも屋外でも空間をデザインすることが業務で、スペースデザイナーとも呼ばれます。オフィスビルやショッピングセンター、公園など、さまざまな空間をクライアントのコンセプトに沿ってデザインするため、専門的な知識や経験が必要です。
空間デザイナーの業務は、ひとくくりにすると多数あるため、個人の能力によって業務範囲に幅があります。内装や外装、照明、インテリアなどのすべてを手掛ける空間デザイナーも存在します。
求められるスキル
空間デザイナーに求められるスキルは、建築設計に関わる知識や技能、インテリアに関する知識や技能などです。そのため、空間デザイナーを生業としている人は、空間デザインや立体的なデザインを学べる大学や、専門学校で学んだ人が多く活躍しています。
また、空間デザイナーになるための必須の資格はありませんが、あれば有利になる資格はあります。たとえば、建築士の資格やインテリアプランナーの資格があれば有利です。
その他には、日本デザインプランナー協会で実施している、「実践空間ディスプレイデザイン認定試験」や「インテリアデザイナー認定試験」を受験して合格すると、他の同業者より一歩先を行くでしょう。
空間デザイナーの仕事でつらいと感じやすいポイント
空間デザイナーは、華々しい仕事をする反面、つらい仕事もこなさなければなりません。ここでは、空間デザイナーのつらいと感じやすいポイントを紹介します。
体力的につらい
空間デザイナーの仕事をすると、イメージと違って体力的につらいと感じる人も多いでしょう。パソコンに向かってプレゼン資料作りに没頭した後は、資材集めをしなければなりません。
重い資材を抱えたまま現場に入り、スケジュールに遅れが出始めてくると現場の手伝いをするなど力仕事が必要です。体力に自信がない人には、つらいと感じる仕事かもしれません。
就業時間が決まっていない
空間デザイナーの仕事は、タイトなスケジュールで動くことが多いため、夜遅くまで仕事をしたり、ときには徹夜をしたりしなければなりません。
そのため、就業時間が決まっておらず、早く帰りたい日でも帰れないこともあるため、つらいと感じるでしょう。また、何週間も休みが取れないということもあるため、ハードな生活を送る覚悟が必要です。
空間デザイナーの仕事のやりがい
つらい仕事をしなければならない空間デザイナーの仕事には、どのようなやりがいがあるのでしょうか。ここでは、空間デザイナーの仕事のやりがいを紹介します。
好きなことを仕事にしている
空間デザイナーを生業にしている人は、インテリアが好きな人や、ものづくりが好きな人が多いです。空間デザイナーは、与えられた空間で見る人を魅了するために、どんなインテリアや照明が必要か考えなければなりません。
そのため、インテリアが好きな人は知識が豊富なため、その空間に合ったインテリアで演出できます。また、イメージ通りのインテリアがない場合は、自作することもあるので、ものづくりが好きな人も向いているでしょう。
仲間とプロジェクトを成功させた達成感
空間デザイナーの仕事は、チームの仲間や外注先の職人など、多くの人たちと協力してプロジェクトを進めていきます。
なかなかイメージ通りにならず苦労したり、厳しい先輩や上司に叱責されたり、大変な思いをすることもあるでしょう。しかし、それを乗り越えてプロジェクトを成功させた達成感は、何ものにも代えがたいものです。
まとめ
空間デザイナーの業務は、屋内でも屋外でも空間をデザインすることで、スペースデザイナーとも呼ばれます。求められるスキルは、建設設計に関わる知識や技能、インテリアに関わる知識や技能などです。
仕事でつらいと感じやすいポイントは、体力的につらいことや就業時間が決まっていないことです。仕事のやりがいは、好きなことを仕事にしていることや、仲間とプロジェクトを成功させた達成感などが挙げられます。