空間デザインの学校に入る時は、必ず志望動機を面接で聞かれます。筆記試験も大切ですが、面接の受け答えも重視されます。ありきたりの動機を答えるのは避けて、どうしてもその学校に入学したい理由を伝えられるようにしましょう。その学校に自分の尊敬する先生がいた場合は、その人からどうしても学びたい、という理由を述べることでアピールポイントが高くなります。
学力だけではなく人柄も重視される
この種の学校に入る時は筆記試験と面接があります。筆記試験だけで合格が決まるわけではなくその志望者の人柄も試験の対象になるため、勉強も面接対策も同じぐらい大切です。つまり、筆記試験で合格点が取れるように勉強しながら、自分の人格も磨く必要だということですが、特に難しいことを考える必要はありません。学生らしさと勉強したい意欲を表に出すようにすれば、合格は見えてきます。
そこでまずは言葉遣いに気を付けましょう。試験では、敬語を用いて丁寧な受け答えを心がけてください。例えば、質問がはっきり聞き取れなかったら、「もう一度おっしゃって頂けないでしょうか」など、飽くまで謙虚に、慎ましやかな姿勢を見せる必要があります。丁寧な言葉遣いも用いながら熱意も見せてきましょう。その学校でどうしても空間のデザインについて学びたいと言うやる気を相手に思う存分ぶつけてください。声の大きさも大切で、やたらと大きな声を出す必要はありませんが、聞き取れる声を出さないと悪い印象を与えてしまうので、はきはきとした口調も忘れないように。
分かりやすい話し方をすることが大切
面接では、分かりやすさが大切になります。自分の話すことを試験官によく理解してもらわなければなりません。そのため伝えるべきポイントを事前に整理しておき、それに沿って話すようにします。まずは志望動機を考えて、それを補足する内容を頭の中に入れておきましょう。例えば、昔から建築に関心があり、人が快適に楽しく暮らせるような建物を建てるための基礎を学びたいとして、その後に理由を考えます。修学旅行に行って見学した建物に感動したと言うような理由になります。このように具体的な体験談などを交えて話すことも大切です。抽象的なことを言ったら、それが試験官に伝わらないこともあります。デザインの仕事は本来面白いものなので、その面白さに惹かれていることも話してみましょう。これを志望の理由と組み合わせると説得力が出てきます。
関係ないことを話すのはやめよう
志望理由を聞かれたら、それに合ったことを話さなければなりませんが、当たり前のことにように聞こえて、意外に難しいこともあります。その理由の1つが自分自身が緊張しているからです。緊張していると、つい話がそれることがあります。例えば、水泳のクラブ活動で身につけた粘り強さを生かして、デザインを学びたいことを話すとします。このこと自体は悪いことではありません。うまく話せたら、良い印象を与えられるでしょう。しかし話がそれてしまってクラブ活動の思い出を話し過ぎると、マイナスになってしまいます。試験は動機を聞きたいのであって、クラブ活動のことを聞きたいわけではありません。
そのため、面接を受ける時は絶えず語っている内容に集中し、おかしな方向に流れていないか意識する必要があります。失敗して関係のないことを多く話せば、その学校に入学しても勉強に集中できない生徒と見なされる恐れもあります。大切なのは、どうしてもそこで勉強したいと言う気持ちを心にしっかりと抱いて、面接に臨むことです。それができれば、多少うまく話せなくても面接には通ります。志望の動機と熱意をうまく結びつけることが一番のポイントです。
面接のときはできるだけ緊張をほぐすべく、最初の挨拶ではっきりした声を出すようにしましょう。そうすると強い気持ちで質疑応答をスムーズに進められることが多いので、面接会場に入室する前からしっかりと気持ちを作っておくことをおすすめします。また、試験官の言ったことが聞き取れなかったら、質問を繰り返してもらうように依頼するのは悪いことではありませんので、謝罪してから丁寧な言葉遣いでお願いしましょう。そして志望動機を聞かれたら「この学校に入りたい」という熱意を持って答えていくようにすれば、きっと入学への道は開けます。