空間デザイン、とは文字通り「空間」を「デザイン」することで、身の回りのさまざまな場所で用いられています。空間デザインは専門学校で学ぶことが可能ですが、社会人が働きながら、空間デザインの専門学校に通うことは可能なのでしょうか。ここでは、空間デザインについて、働きながら学ぶ際の専門学校選びのコツについて紹介します。
そもそも空間デザイナーとはどんな仕事?
前述したように、空間デザイナーの仕事内容は、文字通り「空間」を「デザイン」することです。ここで「空間」とは、個人宅から美術館などといった公共施設まで、広くその場に存在するスペースのことを指します。つまり、空間デザインとは、さまざまなスペースを、目指すコンセプトに沿うように、美しく手掛けることだといえます。
そして、クライアントの希望を聞き、それに沿うように特定の空間の壁や天井の色や模様、照明の調整やカーテンや家具のような調度品を配置するのが、空間デザイナーの仕事です。人々が快適に過ごすための場を具現化し、自分のセンスで演出する喜びを感じることができる、やりがいがある仕事です。また、このように空間デザイナーの仕事は、非常にバラエティに富んだものとなっているため、仕事の受注方法や雇用形態もさまざまです。自由な働き方を選ぶことができる点も魅力です。
働きながら空間デザイン専門学校に通うことは可能?
働きながら、空間デザイン専門学校に通うことは可能なのでしょうか。結論からいえば、それは可能です。詳しくは後述しますが、終業後に受けられる講義があるか、自由な講義時間の設定が可能かどうかなどの点から、ご自身の生活スタイルに合う専門学校を選択しましょう。また、専門学校の卒業後のこともよく検討してみてください。
どのように生計を立てていくのか、卒業後習得したいスキルは何かなど、多くのことに考えを巡らせておくことで、通学する専門学校を選びやすくなるでしょう。実際に、空間デザイナーとして働いている人から話を聞くことができると、イメージが明確になります。たとえば収入面はどうか、卒業後の就職先はどんなところが多いか、その場合の福利厚生はどうかなど、確認ができると不安を減らすことができます。
また、現在の仕事との兼ね合いについても考えておきましょう。卒業後は空間デザイナーとして働く場合、現在の会社を退社することが多いと思いますが、専門学校で学んだ内容を現在の仕事に活かすことができるなら、現在の職場に残るという選択肢もあるでしょう。
社会人が空間デザイン専門学校を選ぶ際に意識するべきポイント
社会人が空間デザイン専門学校を選ぶ際に、まず意識するべきポイントは、講義の開始時間と受講スケジュールの自由度についてです。終業後に専門学校に通学する場合、終業後、講義の開始時間までに充分に余裕があるでしょうか。職場から学校までの移動時間や、食事の時間をとることができるか、という点も見落としがちなポイントです。また、残業で講義に出られなくなってしまう場合もあることでしょう。
このような場合にも、社会人が通学することを想定している専門学校であれば、受講する講義の振替制度などを用意している場合があります。受講スケジュールの自由度が高い専門学校であれば、振替制度を利用することで、社会人であってもスムーズに受講できます。
また、就職支援の充実した学校であることも重要です。美術系専門学校はどこも就職支援が充実していますが、その支援が新卒者、なかでも概ね20代前半までの方に向けたものが多い場合は、転職者には不利になることもあります。転職者の支援制度があるかどうかについても、同時に確認しておきましょう。たとえば、インターンシップ制度があるか、講師がプロのデザイナーかどうか、なども卒業後の転職を見据えた学校選択の際の目安になります。
ここまで空間デザイナーの仕事と、社会人が働きながら空間デザイン専門学校に通う際の学校選びのコツについてご紹介しました。空間デザイナーの仕事は多岐に及び、自由度も高いことから、非常にやりがいのある仕事であるといえます。社会人でも専門学校に通いながら、空間デザインの勉強をすることは充分に可能です。せっかく志したのあれば、自分にあった学校で望みのスキルとライフスタイルを掴みましょう。