インハウスデザイナーって？空間デザイナーの働き方について解説
デザイナーとして働いている方の転職先として人気の高いインハウスデザイナーですが、本記事ではインハウスデザイナーとはどんな働き方なのか、インハウスのメリット・デメリットにはどんなことがあるのか紹介していきます。インハウスデザイナーへの転職を考えている方のお役に立ててもらえれば幸いです。ぜひ最後までご覧ください。
空間デザイナーの一般的な働き方
店舗などの空間をデザインするのが空間デザイナーの仕事です。空間デザイナーには主に、企業に勤めてその企業のデザイン業務全般を担当するインハウスデザイナーと、デザイン制作会社に勤めて他社からデザイン制作の依頼を受託して働くデザイン制作会社勤めのデザイナーと、フリーランスの3つの働き方があります。
空間デザイナーの働き方としては、インハウスデザイナーが一般的です。収入は働き方によって大きく変わってきます。デザイン制作会社に勤めている場合の平均年収は、約200～300万円ほどで、インハウスデザイナーの場合は勤務している企業の規模にもよりますが、一般的な会社員と同じくらいの年収となっています。
フリーランスになるとクライアントと直接契約を結ぶことができるため、仕事量にもよりますがインハウスデザイナーより高い収入を得ることもあるようです。フリーランスの空間デザイナーには、インハウスデザイナーやデザイン制作会社勤めのデザイナーになって、経験を積んでからなることが多いです。
インハウスデザイナーのメリット
インハウスデザイナーとして働く大きなメリットとして、企画開発・改良・マーケティングなどのデザイン以外の業務も経験できることが挙げられます。インハウスデザイナーは勤務している企業のみのデザイン制作を行うため、1つの商品やブランドに長期的に関わることができるのです。
デザイン制作会社などのデザイナーの場合、継続して同じクライアントから仕事が来る保証はなく、長期的にブランドや商品に関わることができるのはインハウスデザイナーならではのメリットとなっています。制作会社の場合「WEBデザインのみ」「印刷物のみ」と専門性を持って特化しているケースが多いです。しかし、インハウスデザイナーの場合は、紙からWEBコンテンツまでさまざまな媒体のデザインが制作できるため、幅広いデザイン経験を積むことができます。
また、クライアントの都合で突然納期が早まり残業が発生してしまうことなどがなく、仕事の進め方やペースをある程度自分で決める事ができ、労働拘束時間がデザイン制作会社勤務やフリーランスのデザイナーよりも、短いというメリットもあります。福利厚生も他のデザイナーに比べて充実している事が多いです。
インハウスデザイナーのデメリットと悩み
デメリットとしては、社内にデザインの相談をできる人がいないケースが多いことが挙げられます。インハウスデザイナーの場合、社内にデザイナーが自分1人というケースも珍しくはありません。突然慣れていないジャンルのデザイン制作やほとんど経験のない業務を振られたとしても、知識を共有したり相談したりできる人がいないため1人で解決することになります。
また社内のデザイナーは自分1人で他企業のデザイナーと関わる機会もないためデザイナーとのつながりができず流行のデザインやテクニックをいち早く習得するには常日頃からデザインの勉強が必要です。
空間デザイナーの働き方には、インハウスデザイナーとデザイン制作会社に勤めるデザイナーとフリーランスという3つの働き方があり、中でも最も多い働き方はインハウスデザイナーです。インハウスデザイナーには、長期的に1つのブランドや商品に関わることができ幅広い業務に携われるというメリットと、周りに相談できる人がおらず自分1人で問題を解決していかなければいけない場合があるというデメリットがあります。
