独学で学ぶには難しい専門分野ともいわれるのが空間のデザインです。そのため、幅広い年代が空間デザイン学校で学んでいます。
しかし、昼間に通えない人もいたり、都合がつくのが夜だけという人もいるでしょう。昼夜で授業をする、そうした空間デザイン学校での違いを比べてみましょう。
学生向けと社会人向けという違い
空間デザイナーとインテリアデザイナーの明確な線引きはありませんが、建物のほかにもアート街などの空間そのものをデザインする人を指します。今、このように多くの空間デザイン関連の学校が東京エリアには点在しています。
当然ながら、特定の時間でなければ通うことができないという人のために、平日夜間クラス、土日に集中して授業を受けられるクラスもあります。それぞれのライフスタイルに合わせたクラスを選択することが可能です。
昼間と夜間での違い、これは学生向けと社会人向けの違いが大きく、進学、就職や転職などの将来の可能性を広げるための違いです。ですから、求職中に短期間で学べる昼間部集中クラスもあります。夜間の授業を選択したとしても、昼間に就活に取り組んだりすれば授業を受けられないという可能性も十分考えられます。
会社員でも同じ、単位が取れなくなっては元も子もないでしょう。もちろん、備えとなる振替制度も利用することができる空間デザイン学校もありますから安心できます。
まず昼夜で共通しているのは、プロのデザイナーばかりが講師として在籍している点です。そして、基礎から空間デザインを学ぶことができたり、実践的な学びも共通しています。その実践に繋げるための各種機材や設備、ソフトウェアも最適なものが選定されています。
生徒の年齢層にも違いが垣間見える
空間デザイン学校の昼間と夜間の違いは、学ぶ生徒層にもあります。
とあるところでは、比較的若い層が入学しており、高校卒業後の進学先としてデザインを学んでいる生徒も多いようです。学生の本業は勉強ともいいますから、昼間は10代の年齢層がターゲットとなり、反対に夜間は会社員や主婦などがターゲットです。
ちなみに、昼間は未経験者が比較的多いものの、夜間は転職を希望し、キャリアアップを図るために通うようで、業界経験者が多いようです。また、授業の形態では少人数クラス制となっているところもありますが、生徒数の多いところでは集団授業のスタイルで進行します。生徒間の交流もさかんにおこなわれています。
また、講師陣のレベルが高いようですが、一流のデザイナーは引っ張りだこで、現役のデザイナーを講師として招くにはスケジュールの都合もつけやすい夜間が多くなるようです。
授業料や授業内容の濃さなども違う
空間デザイン学校の多くが、昼間部で3年、夜間部で2年というように通学期間に違いを設けています。昼間は午前9時から授業が始まり、8時限まであるようです。
しかし夜間は17時から授業が始まり、21時までの3時限や4時限での授業です。空間デザインは独学で身につけることが難しいので、専門的すぎて参考書1冊程度では説明しきれない話しを耳にします。
昼休みがあっても夜休みはありません。察しのとおり、夜間部は内容を詰め込んだカリキュラムが組まれているようです。
中には、コミュニケーションやデザイニング、キャリアデザインなどの分野も専攻できます。なにより、実技を想定して実習することが不可欠、独学だと知識のみとなります。また、専門的学びや通学期間によって授業料にも差があります。
とある空間デザイン学校では、昼間部3年間で約400万円と設定されています。夜間部2年間で約250万円ですが、平均して200万円程度は用意しておきましょう。
東京に点在する空間デザイン学校、昼間のクラスもあれば、夜間クラスもあります。それぞれを比べてみれば、学ぶ生徒の層も異なります。若い年代は昼間にデザインを学んでいますが、社会人として働いている人たちは夜間にデザインを学びます。
また、学ぶための時間や通学期間にも1年程度の違いもありますし、それによって授業料にも差が生じています。それぞれのライフスタイルによって、昼間に通うのか、夜間に通うのか、見学やオープンキャンパスで確認するのもいいでしょう。