部屋や店舗の外観ではなく内観のデザインを行う仕事は、空間デザイナーとインテリアデザイナーがあります。もしも、それらの仕事に就くために、スクールに通って勉強をしたいのなら、両方の違いを明確するとよいでしょう。それぞれの就職先は異なるため、きちんと考えてスクールに入学しなければ、希望するデザイナーになれない可能性があります。時間やお金を使って、意味のないスクールに通い、関係のないデザインを学ぶのはとても勿体ないです。
それぞれ対応する内装が異なる仕事
空間デザインとインテリアデザインは、両方とも完ぺきな内装を作り上げるために行う作業です。そのため、同じような作業をするのだろうと考える人も多いかもしれませんが、対応する内装が違うので得るべき知識も異なります。つまり、どちらかのデザイナーになりたければ、両方の仕事内容をきちんと知った上で、望み通りの知識を与えてくれるスクール選びから始めましょう。スクールに通えば、知識がまったくない状態でもデザインの勉強ができるため、確実に夢に近づけます。ちなみにスクールに通うなら、デザイン事務所やハウスメーカーや建築会社などの就職先とコネがしっかりとあるところを選択するのが大切です。コネがあれば、就職にかなり有利なので、食べていくのに困らないデザイナーになれます。
空間デザイナーが得意とする仕事
小売販売をする店舗はもちろん、レストランなどの飲食店の内部もプロデュースできるのが空間デザイナーです。基本的には商業施設に対応する仕事なので、オーナーだけではなく、利用者のことも考えなければいけません。個人が住む住宅と違ってお客が入るため、多くの方に楽しんでもらいたい方にピッタリの仕事です。
なお、空間デザイナーは店舗に必要なインテリアだけではなく、美術性の高い装飾品も選ぶ必要があります。機能性よりもオシャレな雰囲気を求めるオーナーの方もいるので、住宅では実現できないアーティスティックなデザインをすることも可能です。もちろん、どのような施設にするのかは、オーナーと話し合って、一緒に作り上げていくことになります。そして、空間デザイナーの就職先は、デザイン事務所や建築事務所など、商業施設を建てるところです。多くの商業施設に関わって、名前を売ることができれば独立も夢ではないでしょう。
インテリアデザイナーが得意とする仕事
インテリアデザイナーは、お店ではなく、基本的には人の住居をプロデュースする仕事です。戸建てはもちろんのこと、マンションにも対応するので、オシャレな住まいを求める多くの方に喜ばれています。
そして、インテリアデザイナーが取り扱うものは、主に家具やカーテンといったインテリアです。インテリアはたくさんの種類があり、知識がない方が選ぶのは難しいので、それを専門の知識を使って助けてあげることになります。もちろん、自分の感覚でコーディネイトするのではなく、依頼者のイメージをしっかりと聞いて、それに合わせたインテリアを用意する必要があります。単純にアドバイスのみ求められる場合もありますし、家具の購入も任せられる場合もあるので、仕事の幅は広いといえるでしょう。就職先はいろいろありますが、住まい関連の仕事を取り扱うハウスメーカーやデザイン事務所などの求人が多いです。
空間デザイナーとインテリアデザイナーの仕事を比較すると、重なっていると考えられるポイントはいくつもあります。従って、各分野の知識を利用すれば、乗り換えるのは難しくはないでしょう。そのため、空間デザインとインテリアデザインのどちらを習うか、どうしても決められないのなら、通いやすさや予算でスクールを選んでしまってもよいかもしれません。もう片方の知識が欲しくなったのなら、対応するスクールに通えば、最初よりもずっと早く勉強を終わらせることが可能です。