スポーツジムの空間デザインと基本のレイアウトについて
空間デザインは私たちが住んでいる住宅だけでなく、商業施設や公共機関などでもその働きが見受けられます。スポーツジムもそのひとつで、空間がデザインされているだけでなくレイアウトなども考えて作られているのです。今回はそんなスポーツジムに焦点を当てて、スポーツジムの空間デザインと基本のレイアウトについてご紹介します。
スポーツジムの空間をデザインする際に押さえるポイント
皆さんはどういったときにスポーツジムを利用しますか?スポーツジムに来る人の大半は、体を鍛えるなど自分磨きに利用する方が多いでしょう。
そういった目的から、スポーツジムの空間をデザインする際はスポーツジムを利用する人の心境や、利用する目的を押さえることがポイントになってきます。
スポーツジムはトレーニングマシンやトレーナーといったもの以外にも、空間自体が商品の一部になっています。利用者のモチベーションを高めつつ、さらに利用したいと思えるようなスポーツジムのデザインをすることが、利用者を長く繋ぎ止めておく要因になるのです。
逆に、利用者のモチベーションが下がってしまうような内装では、利用者が離れていく原因にもなりかねません。それくらいスポーツジムの空間というのは、利用者のモチベーションや空間を含めた場所に対しての購買意欲につながります。
レイアウトとスペースの活用方法について
スポーツジムの空間デザインの中でとくに大事なのが、マシンのレイアウトです。
種類ごとに並べたり、利用者の動線を考えたりしてレイアウトするなどさまざまな方法がありますが、それもスポーツジムのターゲット層やコンセプトに合わせて細かく決めていきます。
ただマシンを並べるだけではなく、視線をうまく外したり、空いているスペースを有効活用したりするなどの工夫が必要です。
また、スポーツジムに置くマシンは重量があるものばかりなので、内装工事を進めるにあたって床の耐荷重や傷に注意する必要があります。
利用者の目的にあったデザインにしよう
スポーツジムはかっこよければよいというものではありません。
もちろん内装のデザインはスタイリッシュであるほどモチベーションが上がりますが、利用者の目的にあったデザインにする場合が多いのが特徴です。ここでは、そんな利用者の目的別のデザイン例を挙げて紹介します。
女性をターゲットにしたダイエット目的の内装
たとえば、女性をターゲットにしたダイエット目的の内装では、かっこよさよりもやわらかさや爽やかさをイメージさせる空間デザインが多くなります。
内装に植物を置くなどして、雰囲気をやわらかくするという演出もよいでしょう。パーソナルトレーニングができるスペースや広めの更衣室なども必要になります。
また、ヨガマットレスなどが置けるスペースを確保するなど、激しい運動を行わないようなスポーツジム作りが大切です。
男性をターゲットにした筋トレ目的の内装
一方で男性をターゲットにした筋トレ目的の内装では、鏡張りのある室内で雰囲気もスタイリッシュな空間が好まれます。
集中しやすいよう照明は暗めにしたり、筋トレのできる大きなマシンを配置したりするといったレイアウトやデザインがおすすめです。色もシンプルでかっこいい色にすることで、利用者のモチベーションが上がるといった効果もあります。
動線もマシンを回れるように確保するなど、デザイン次第では利用者の心理を揺さぶることが可能です。
まとめ
スポーツジムといっても、その種類は利用者の層や目的別によってデザインが異なります。
スポーツジムの空間デザインに興味がある方は、基本のレイアウトに加えて空間デザインのポイントなどを確認してみてはいかがでしょうか。
